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それについて書くことがあれば努力クラブについて書くブログです。 しかし、書くことがなければ気分によってのそれなりの記事を書くことになると思います。 よろしくお願いします。
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今、アトリエ劇研にいてます。というのも、今日から小屋入りしているからです。今日小屋に入って、明後日からはもう本番です。京都公演の本番です。

家におるときのネット環境が脆弱で、あるとしてもガラケーのEzウェブから見られるものには限界があり、見られるサイト見られないサイトがありまして。アトリエ劇研舞台芸術祭のサイトも見ることができないサイトでありますのです。

それで劇研に入って、置いてある舞台芸術祭の紙のパンフレットに書いてある田辺剛さんから努力クラブの紹介文をはじめて読んだんだけれど、その文章がとても嬉しくて、このかにつぶのブログに転載してもいいか、と尋ねたら、良い、ということだったので転載します。

田辺さんからの紹介文を読んで、少しでも気にしてもらえると幸いです。

意外と応援されているんだなあ。ふふふふふ。

 

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努力クラブの作品『よく降る』(2012)との出会いは鮮明に覚えている。段ボールのハコが壁のように積まれていてどれか一つが一定の間隔で落ちて来る。落ちるハコは壁の向うから押し出されていて、だから一つが落ちても次のハコが穴を埋めている。そうして落ち続けるハコを別の場所に運ぶだけの仕事をしている青年の、その仕事の現場が舞台だ。単純作業の労働に従事する者の精神が歪んでいくさまが、不条理かつコミカルに描かれた傑作だった。
 
合田さんの劇世界にある澱みは、例えばずっと晴れているのにいつまでも無くならない水たまりのようなものだ。社会は効率よく新陳代謝しているはずなのにどこからか漏れ出た水がたまって澱んでいる。それを合田さんはグラスですくってみる。それを見せびらかすのではなく、通行人が覗き込むように仕向けるやり方で見せる。そしてその澱んだ水にもわたしたちの姿ははっきり映っていることを教える。若手の作家の作品には「それは若者の甘えでしょ」で片づけられるものもあるが、合田さんの作品はその域を軽々と越えている。普遍性と言うと大げさか、けれども。
 
いまわたしがもっとも推す若手の作家の一人です。

                            アトリエ劇研ディレクター 田辺剛
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合田さんに挟み込まれた。
めげずに続けようと思う。



今夜は新谷大輝くんです。
新谷くんを初めて見たのは忘れもせぬ2012年、第2回京都学生演劇祭で上演された演劇実験室下鴨劇場の芝居でした。
そのとき新谷くんは茶髪で、とても爽やかな見た目の好青年といったビジュアルに客席の僕からは見えたのですが、その好青年が何の前触れもなく「アナルファック」とだけ呟くのでした。
その一言で客席の100人近いお客さんは凍りつきます。
しゃべる者は1人もいないものの、客席全体が静かにどよめくのが肌に感じられます。
そしてそのまま新谷くんは動かず、時間は過ぎていきます。
僕を含めた100人近いお客さんは、静かな不安に苛まれていきます。
長い沈黙のあと、新谷くんはまた「アナルファック」と呟いて黙ります。


僕にとってそのコント作品はとんでもなく衝撃的なものでした。
新谷くんという役者は、見ていてもその手の内がほとんど読めません。
次にどんな攻撃を仕掛けてくるか分からない恐ろしさがあります。
しかも、その恐ろしさが凶悪なビジュアルの人間から伝わってくるのなら、まだこちらとしても心の準備をすることはできましょう。
しかし新谷くんの見た目は、爽やかな好青年なのです。
一目見ただけで心を許してしまうチャーミングさです。
新谷くんは、そんなふうに相手の心の隙を誘い出し、突然「アナルファック」と呟いて客席に襲いかかるのです。
恐ろしい。まるでサバンナの猛獣さながらです。


そうは書いたものの、新谷くんは普段は話しやすくてめちゃくちゃお人好しのいい人です。
将来のこともしっかり考えていて、立派な人だなあと思います。
しかしだからこそ恐いのです。
そのような新谷くんの戦法を知っている僕であっても、つい心を許してしまい、稽古中になんとなく新谷くんの芝居を見ていてハッと気づいたときにはニヤニヤさせられているのです。


皆様もぜひ新谷くんの華麗な攻撃を体験しにご来場くださいませ!

佐々木君が役者紹介しているので、途中に自分の記事を差し挟みこむのは気が退けるのだけれど、書かねばなるまい。

ぼやぼやしているうちに魔王城の本番週になってしまっていた。稽古がはじまったのが4月からだから、ほとんど丸2ヶ月。途中、ヨーロッパ企画さんのハイタウンに参加させていただき中断したりもしたけれど、台本がなかなか書けなくなって稽古のためにと集まってもだらだら話すだけという日が何回もあったけれど、充実した時間だったと思う。
最初の頃から、この作品は面白くなるだろうなあと思っていたけれど、昨日の稽古でいよいよ面白さの実を掴めた。自信が出てきた。これは面白いぞと言ってまわれるところまで来た。

本当に観に来て欲しい。

「高台から魔王城がある街を眺め、眺めながらしている会話の様を見る」っていうなんだか変な芝居。そのためにみんなで山を登り、京都を一望できるところから街を見下ろした。
その景色は清々しい景色だったのだけれど、眺めているうちに街には隙間がないことに気が付く。生活がぎっしり建ち並んでいて、どこにも余裕がなかった。
僕自身も、あまり精神が強い方ではないということも手伝って、すぐに余裕をなくしてしまう。そんな人は僕以外にもいるんじゃないかと思う。

普段ならば登場人物にならないような人物たちばかりを登場人物にした。登場人物たちは名前のない人物ばかりである。
中央では何か面白そうな事件が起きている。中央におれば楽しいことはわかっている。でも中央にいることが億劫だったり、弾かれてしまったりで、中央のまわりから中央を覗き込んでいる。そういう人たちにももちろん物語があって、でもなかなかそういう人たちの物語を誰も扱わない。そういう人たちの物語を描きたいと思った。
それから、見ていただいた方の心になんとなくゆとりを生み出せるような、そういう舞台が、今、必要だと思った。少なくとも僕が今観たい舞台はそういう舞台だ。

例の如く、チケットが売れていない。
下手な文章を書いているのはこのためだ。どうやったらチケットを予約してもらえるのだろう。
ツイッターで「本当に努力クラブという劇団は人気がないなあ」とつぶやきたいけれど、もうあんまり下品なことをするのはやめようって団ミーティングで決まったから、そんなことつぶやけないわ。でも個人的には言いたいのよ、人気がないって。人気がないなあって言っている自分が好き。まあ、そんなことはどうでもいいのだけれど。人気が努力クラブはないって思われるより、努力クラブは人気があるって思われた方が絶対良いに決まっているし。
いや、チケット、売れておらんという現実があって。

まあいいや。
本当に観に来て欲しいのです。どうやら良いお芝居ができそうです。窮屈な生活に風穴をあけられるようなそんなお芝居。最近あんまりうまいこといってないなあって、そんな感情に心当たりがある方は是非観に来て欲しいです。
不人気者でも一生懸命やっておりやすです。下品かしら。

合田

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